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FocusZ(フォーカスゼータ)~人気上昇中の高校参考書 

目次
1.はじめに
2.Focus Z(フォーカスゼータ)とは
3.3つのポイント
4.使い方
5.センターレベルを徹底的にやりたいという人に
6.まとめ

1.はじめに

高校数学でつまずいたときに、自分でなんとか解決する方法をと考えて、「参考書」を利用したことがある人も多いと思います。ただ、使いこなすことはそうたやすくないと感じたことが少なからずあったのではないでしょうか。実際、高校数学の参考書は、解説付き問題集のような性質が強いですね。


そのなかで、圧倒的にシェアをしめていたのがおそらくは数研出版の「チャート式」シリーズだったのですが、最近はその「チャート式」と双璧をなすとまで言われるようになったのが啓林館の「フォーカス」シリーズです。

ここでは、そのなかでもZ(ゼータ)と呼ばれる参考書を紹介します!

2.Focus Z(フォーカスゼータ)とは

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ゼータと聞くと、○ンダムを思い出すというと年代が想像できてしまいそうですが、もちろんそれではありません。啓林館のFocus(フォーカス)シリーズには今現在、ZとGoldの2種類があります。(昔はもう少し種類があったようです。数研出版のチャート式は白・黄・青・赤の4種類)

ゼータは高校数学の基礎からセンター試験、難関私立大までのレベルをカバーしていると案内されています

数学Ⅰ+A


第1章 数と式     数学Ⅰ
第2章 方程式と不等式 数学Ⅰ
第3章 集合と命題   数学Ⅰ
第4章 2次関数    数学Ⅰ
第5章 図形と計量   数学Ⅰ
第6章 データの分析  数学Ⅰ
第7章 個数の処理   数学A
第8章 確率      数学A
第9章 整数の性質   数学A
第10章 図形の性質   数学A

Focus Z 数学Ⅰ+A

数学Ⅱ+B

第1章 式と計算      数学Ⅱ
第2章 高次方程式     数学Ⅱ
第3章 図形と方程式    数学Ⅱ
第4章 三角関数      数学Ⅱ
第5章 指数関数と対数関数 数学Ⅱ
第6章 微分法       数学Ⅱ
第7章 積分法       数学Ⅱ
第8章 数列        数学B
第9章 平面上のベクトル  数学B
第10章 空間上のベクトル  数学B

Focus Z 数学Ⅱ+B

数学Ⅲ

第1章 平面上の曲線
第2章 複素数平面
第3章 数列の極限
第4章 関数の極限
第5章 微分法
第6章 微分法の応用
第7章 積分法
第8章 積分法の応用

Focus Z 数学Ⅲ

また問題数は、以下の通りです。

例題・問題 数学Ⅰ+A 数学Ⅱ+B 数学Ⅲ
例題 * 81問 83問 71問
例題 ** 152問 168問 155問
例題 *** 67問 118問 62問
練習 300問 369問 288問
節末問題 218問 242問 181問
章末問題 51問 54問 23問
LEVELUP問題 29問 30問 30問
演習問題 49問 59問 44問
947問 1,123問 875問

啓林館ホームページ

3.3つのポイント

1.Stage1とStage2

Stage1とStage2という構成ですが、中身のほとんどがStege1です。
Stege1が 入試の基礎養成、 Stage2が入試の応用力を身につけるという位置づけです。ただ、センター試験レベルであれば、Stege1がすべて押さえられれば、十分対応できるとも思います。

2.コラムとCoffee Break

数学Ⅰ+A,Ⅱ+B,Ⅲとそれぞれにコラムが40前後書かれています。これは数学の考え方が書かれているので、数学の読み物として読むと本質が見えて面白いと思います。

coffee Breakは「問題への向き合い方」「先輩からのお奨め数学勉強法」など、勉強に取り組む姿勢の参考になる話が書かれています。他の参考書にはなかなかみられない内容なので、まさに参考にできるものではないかと思います。

3.Focus Goldとの比較 

Focus Goldという上位版の参考書が同じく啓林館から発行されていますが、こちらは超難関大受験まで網羅されているので、大きさも重さもあって大半の人には使いづらいのではないかと思います。私立文系上位校やセンター試験で9割近くとることを目標とするなら、難しすぎる問題を考えなくてよいZのほうがお奨めだと思います。

4.使い方

とにかく例題

例題には*、**、***の三段階のレベル設定がされていますが、授業や定期テストでそこそこに点数を取るだけなら、*と**だけで十分かと思います。もちろん学校のレベルにもよりますが。

入試で使えるようにするためには***までやりきりましょう。

入試を迎えるまでに3周ぐらいできると相当な基礎力アップになると思います。この基礎力アップは非常に大事で、たとえ東大であったとしても、基礎力という土台があればわりと対応できてしまいます。

Ⅰ+A、Ⅱ+Bともに、*と**が合わせて240問前後になります。1日3題ずつ、1+AとⅡ+Bを合わせて6題ぐらいずつ取り組むと約2か月半で一回りできます。1題3分~5分、6題で30分ぐらいを毎日続けてみてはどうでしょうか。基礎的な考え方がほぼ押さえられているはずです。

実際、ここまでできれば、GMARCHあたりの文系数学はほぼ大丈夫、Ⅲもできれば理系にも十分対応できるのではないかと思います。

節末問題と章末問題

節末問題と章末問題にはいくつか大学名が記載されている問題があるとおり、大学入試問題からのピックアップです。もちろんできたことに越したことはありませんが、できなくても悩まなくてよいです。


ここで考えるのは、この問題はどの例題のどの考え方を用いて(もしくは組み合わせて)解くのかということをメモすることです。これが実践力を養うことにつながります。

節末問題のほうが取り掛かりやすい入試問題なので、できる人はここをまずやってみましょうというレベルです。

章末問題は、高校3年生のセンター試験が終わってから取り組んでよいと思います。
Stege2の問題ですが、超難関大を目指す方は制覇しておきましょう。

5.センターレベルを徹底的にやりたいという人に

ここまでFocus Zについて話をしてきましたが、幅広いレベルで使用できることは感じていただけましたでしょうか。

ただFocus Zを選ぶ人(もしくは学校)だとセンター試験や私立文系の数学ができればよいという人も結構多いのではないでしょうか。

そういう人にとってもっと絞って効率的に勉強したいという方には、「緑チャート」はいかがでしょうか。

詳細はこちらをごらんください。

緑チャートーセンター試験対策はこれが便利

6.まとめ

啓林館の発行している参考書のひとつ、Focus Zを紹介してきました。数研出版の「チャート式」が力を持っていた高校数学参考書の世界で、台頭してきているといわれるだけあって、「チャート式」では届かないところに意識をおいて作っているようにも思います。

丁寧な解答と多色刷りで見やすくしているとも感じています。私立文系数学の上位~中堅校狙いの人にとっては、よいのだと思います。

超難関校を目指すには、物足りないと思うので、Focus Goldか青チャートをやはりお奨めしたいところですね。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

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