「働き方改革」と話題になっている昨今ですが(2019年4月)、そのための課題のに長時間労働と労働人口不足(高齢者の就労促進)というのがあります。一人が長時間労働することをやめて、高齢者でも働くことを考えると、仕事のシェア(分け合う)ことが有効だと思えますよね。
というわけで、ここではある仕事を何人かでやるといつ終わるでしょうかということを考える「仕事算」についてお話します。強引な話の展開ですが、こうやって仕事を分け合って、日程も早く終わらせられる仕事ができるといいですね。
一般に仕事算というのは、一人一人が仕事をするのにかかる時間をもとに、みんなですると何日で終わらせられるかという問題です。全員が同じ能力なら簡単なのですが、そうでないところが問題になります。
問題
ある仕事をA君が一人ですると18日かかり、B君が一人ですると30日かかります。最初の2日、A君は一人で仕事をしていましたが、3日目からB君も一緒に仕事をしました。A君が仕事を始めてから何日目に、仕事を終えたでしょうか。
この問題の基本の考え方は、一人が一日あたりどれだけの仕事ができるのかというのがポイントです。
考え方は同じでも、やりかたとして2通り紹介しましょう。
この手の問題は全体の仕事量を決めて、計算をします。いくつに設定するかで進め方が変わります。
①全体を90(18と30の公倍数)とする方法
仕事全体を18と30の公倍数である90とすると、
A君は一日あたり、90÷18=5 の仕事
B君は一日当たり、90÷30=3 の仕事
ができることになります。
最初の三日間でA君は 5×2=10の仕事をしました。
残りの90-10=80の仕事を二人でするのですが、二人協力すると一日当たり5+8=10の仕事ができますから、
80÷10=8
つまり二人では8日間仕事をしたことになります。
よって答えは 2+10=12日目に仕事を終えたということになります。
②全体を1とする方法
全体を1とすると、A君は一日あたり18分の1の仕事ができます。B君は30分の1の仕事ができます。

いかがでしょうか?これが3人、4人と増えたとしても、必ず一人一日あたりの仕事量がどれくらいと考えてあげれば、計算ができます。仕事量を計算するという点が仕事算といわれる所以ですね。
似たような問題で、同じ能力の人がたくさんいるときにという問題がありますが、これも一人当たり1日(1時間)どれだけ仕事ができるかを考えるといいかもしれません。
余談ですが、仕事が早い人は仕事する量が多くなるけれども、時給がもし一緒だと、能力が高いほうが損をするのではと思うのは、わたくしだけでしょうか?Let’s try!