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緑チャート-センター試験対策はこれが便利「センター試験対策数学ⅠA+ⅡB」(2019年度)

目次
1.はじめに
2.緑チャートとは
3.3つのポイント
4.使い方
5.まとめ

1.はじめに

センター試験対策といっていますが、実は大学入試改革で2021年1月の入試からは「大学入学共通テスト」というものに変わります。共通一次からセンター試験と名前が変わったときと同様に、あまり変化は内容にも思えますが、記述式や考える問題という概念が入ってきて、少々複雑にはなっています。しかしながら、今年度はまだセンター試験を行いますし、大学入学共通テストになってからも大部分がマーク式であることに変わりはありません。そこで要求されることは、基礎基本がよくわかっているかどうかと、その応用ができるかどうかであり、その延長上に記述や考える問題があると思ったほうがよいでしょう。どんなに難しい問題になったとしても、基礎基本の考え方が定着しているかどうかが合格の分かれ目になることに変わりはないのだと思います。
そんななかで、基本事項から応用までに対応し、1冊やり遂げられたら十分にセンター試験の数学が理解できるだろうというのがこの1冊ではないだろうか。例題とCHECK問題で演習しつつ、わからないところは参考書としてすぐに確認できるところが、一人で勉強するにはちょうどよいのではないでしょうか。
さて、そんな緑チャートの中身を紹介します!

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2.緑チャート(センター試験対策)とは

そもそも、チャートって何という話は青チャートの説明にゆだねようと思います。数学でチャート式というと白、黄、青、赤とまるでチューリップのような色使いでレベル別に編成されているというのが有名なのですが、そこから離れてセンター試験向けに編集されたのがこの緑チャートのようです。したがって、数研書店のホームページには、この緑チャートと、白・黄・青それぞれを併用して使うべく、対応表が示されています。ある程度基礎があって、私立文系やマークシート方式の試験をする大学入試に対応できれば十分というのであれば、この1冊があればよいのではないかとも思います。数研出版さんの出しているセンター試験対策で、一般向けには販売していない教材で「ニュースタンダード」というのもあるようですが、それとくらべてもマークシート対応という意味で、この1冊はかなり力を発揮すると感じています。

緑チャートはセンター試験の範囲である、数学Ⅰ+Aと数学Ⅱ+Bを網羅する形で編成されています。そして、記述問題を省いている、つまり証明問題などはほとんど入っていませんので、ⅠAⅡBと範囲が大きい割には、ほかのチャートと比べて薄い作りになっています。解答も挟み込みなので、持ち運んで勉強するにはよいですね。

目次

第1章 数と式       (数学Ⅰ)  
第2章 2次関数      (数学Ⅰ)
第3章 図形と計量     (数学Ⅰ)
第4章 データの分析    (数学Ⅰ)
第5章 場合の数と確率   (数学A)
第6章 図形の性質     (数学A)
第7章 整数の性質     (数学A)
第8章 式と証明・
    複素数と方程式   (数学Ⅱ)
第9章 図形と方程式    (数学Ⅱ)
第10章 三角関数      (数学Ⅱ)
第11章 指数関数・対数関数 (数学Ⅱ)
第12章 微分法・積分法   (数学Ⅱ)
第13章 ベクトル      (数学B)
第14章 数列        (数学B)
第15章 確率分布と
    統計的な推測    (数学B)

改訂版 チャート式 センター試験対策 数学ⅠA+ⅡB

また問題数は、以下の通りです。

例題・問題数学ⅠAⅡB
基本例題171問
CHECK問題171問
重要例題72問
問題72問
実践問題44問
合計
実践模試数学ⅠA・数学ⅡB
各一回

3.センター試験に特化した、3つのポイント

1.すべてがマークシート方式の問題

数学のマークシートの解答の仕方は、独特です。アイ と答えるところがあったとすると、カタカナ一文字に対して、1つの数字もしくは+,-,±のいずれかの記号が対応します。ですから、アイ だと、12 や -1 といった数字が対応することになります。また分数に-や±を付けるときには、分子に付けるという約束毎があります。当然ながら、分数は既約分数(もうこれ以上約分できない分数)でなければならないという決まりもあります。(ただし、比についてはもっとも簡単な整数の比という表記がないと、2:3でも4:6でも正解とするということが過去にあったと思います)
このような形式なので、解答の桁数がわかるという意味で解きやすく思われがちですが、なかなか思うようにそこに当てはまらないことがあります。計算の仕方を間違うと、袋小路にはまり込んで、一向に数字が合わず、通常ならそこだけの間違いで次の問題に移ることができるはずなのに、ほかの問題を解く時間が無くなったということが起こってしまうのです。時間配分とともに、間違いをスルーする力も時には必要です。
とはいえ、超難関国公立や医学部を目指す人は、解けなかったら致命傷だというぐらい限りなく満点を目指してください。残念ながら、それがスタートラインです。

2.巻末の指針一覧

巻末に指針一覧というまとめページがあります。センター試験でよく使う考え方が各章ごとにまとめられています。図形の性質や数列などよくでるけれども解答の仕方を忘れやすいところが押さえられているので、試験前などに読み返すページとして、最後の一押しに効力を発揮するのではないでしょうか。

3.他のチャートとの併用 

センター試験問題に特化されているので、記述式の問題には触れられていません。大学入学共通テストになったときの記述対策はと思われがちですが、記述ででる分野は限られています。そこだけを別に補うことができれば、緑チャートだけでも十分でしょう。国公立2次試験を見据えるとなると物足りないので、その場合は青チャートぐらいを考えてもらうとよいですね。ちなみに、白と併用だと、おそらく緑チャートを使いこなすまでにはいたらないので、逆に緑だけを徹底的に演習したほうが、目指す大学により近づけるのではないかと思います。そのレベルだと、だいたいマークシートで事足りるからです。緑チャートでも難しいとなると、数学での受験がかなり厳しいところにいると思ってもらったほうがいいかもしれませんね。

4.使い方

それでもやっぱり例題を

117題の例題。センター試験のⅠAとⅡBが117題で完全に制覇できると考えると、かなり絞ってもらえているのではないでしょうか。実際の問題を解くには、この例題の解き方をいくつか組み合わせながら解き進めなければならないので、その解き方が思い浮かぶかどうかがカギになってくるでしょう。
しかしその解き方の元がなければ何もなりません。ということで、この117題をとにかく丁寧にやりきることが大事です。

CHECK問題の活用と解答時間

センター試験の敵は解き方とともに解答時間の短さがあげられます。ある程度スピードを持って解き続けないと時間内に解答しきることはまずできません。CHECK問題を解くときは、スピード感と時間を気にしながら少し急いで解くということをしたほうがよいでしょう。解き方がわからないのか、急いでやると間違いやすいのか、解く時間が遅いのか、ひとそれぞれに弱点が異なります。その弱点を自分で理解することがセンター試験レベルの問題で必要な対策でしょう。例題は丁寧に中身を理解するためにやって、CHECK問題で文字通り、自分の能力をチェックしてみてください。あとは、本番同様の問題を時間を計って解くという実践型につないでいきましょう。

5.まとめ

センター試験で高得点がとれると、それだけで私立の大学では合格をもらえるところもあります。地方の国公立は2次の配点が低くて、ほぼセンター試験で決まるということもあるようです。大学入学共通テストというだけあって、まさに入試の登竜門となるようになるのか来年度以降が気になりますが、ひとまず2020年入試は今のままですから、今年受験をする人はじっくりと今のうちから取り組んで、ぜひ栄冠を勝ち取ってください。


最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

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