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私立文系を数学で受験するのは有利?不利?苦手な人もチャンスあり!

はじめに

指導要領の改定で大学受験が大きく変わる、文系理系の区別がなくなるのでは、コンピュータができないとダメなのでは、英語はCBT(コンピュータで受けるテスト)になるらしいなど、心配なニュースばかりがあふれていますが、今後大学受験を迎えることになる中高生にとって、これほど不安なことはないと思います。

とはいえ、その中でも変わらないものはやはり存在しますし、トレンドに流されずにじっくりと取り組む方向を見据えて進めたら、心持ちもだいぶ違ってくるのではないでしょうか。

そんな中、改めて今数学が見直されつつあることをご存知ですか?早稲田の政経を始めとして、私立文系でも数学を必修とする動きが出始めています。

数学受験のメリット・デメリット

私立文系を数学で受けるメリットとして、以下のような点が挙げられます。

  • 一問あたりの配点が高い。すなわち解く問題量が少ない。
  • 覚えておくべきことが、社会に比べて圧倒的に少ない。
  • 社会にくらべて、満点がとりやすく、高得点を狙いやすい。(すなわち、社会科目と点数差をつけやすい)

もちろん、隣り合わせでデメリットもあります。

  • 1問あたりの配点が高いので、できなかった時の点数の下げ幅が大きい。
  • 覚えることは少なくても、それをどう使うかを考えなければならない。

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計算に時間は必要だが、問題文を読む量がは少なくて済む。

問題文を全部並べてみるとよくわかりますが、数学は問題文が短いので、読むことについてはかなり楽です。そして、それに対応する解き方がぱっと思いつけば、ほぼゴールが見えたようなものです。

ここまで言うと、「そんなことはない。解く方法を考えるにも時間がかかるはず」というご意見が出てくると思いますが、ここでの話題は「文系の数学受験」です。

早慶は少し難解になりますが、GMARCH(学習院・明治・青山・立教・中央・法政)あたりになると、参考書の王道である数研出版の「チャート式」や啓林館の「focus」にある例題の基本+α程度の問題がそのまま出ていたりします。

ポイントとなる例題は限られていて、「forcu」の付属冊子である「高校数学 公式集」だと、Ⅰ+A、Ⅱ+Bそれぞれに約80個ずつ、合計160個の公式を覚える(もしくはその公式を使う問題を解く)だけで約8割に対応できてしまうので、これを力にできると相当有利になると思いませんか。

ミスのダメージが大きい

一方で、一問の配点が大きくなってしまうのも数学です。問題量が少ないということは、それだけ一問にかかる配点が大きくなります。ちょっとのミスが大きな点数差になってしまうリスクがあります。

その点、社会は一問のミスがそのあとに響くわけでもなく、最小限に抑えられます。ただ、誰にも解けないような知識問題もあって、だいたい平均近くに受験生の点数が集まってきます。英語で得点差をつけて、社会もしくは数学は足を引っ張らない程度でよいというのであれば、安定して差のつきにくい社会選択がいいかもしれません。

数学がどうしても無理という人には

前述のように、無理にでも数学で受験したほうがよいというお勧めはしません。
人はそれぞれ得手、不得手があって当然なので、不得意分野で勝負する必要はありませんし、コツコツと社会科目の知識を増やして、どんな問題にでも対応できる土台を作ることができれば、数学のように当たり外れの少ない安定した科目の方が、点数のめどがつきやすいので、そのほうが良いのでしょう。

経済系に進みたい人へ

大学在学中の勉強の仕方、社会に出てからの知識の活かし方を考えると、ぜひとも数学選択をお勧めします。受験で培った高校数学の土台が、大学で活きてきます。そして社会人になってからの方向性も広がります。

公認会計士、税理士、公務員 etc.とどれを取っても数学(算数)の知識と計算方法が必要とされてきます。その必要性が大学にも認識されているので、冒頭の文系学部での数学必修という流れが生まれているのだと思います。

歴史や地理は、ごく一部で使用するかもしれませんが、大半の大学の勉強の中や、その先の就職(研究者・専門職は別ですが)には これから先つながりにくくなっていくのではないでしょうか。

まとめ

いかがだったでしょうか。こつこつ覚えるのが得意という以外であれば、点数差をつけやすく、将来にもつながりやすい、文系での数学の有利さを感じていただけたでしょうか。

これを選択科目を選ぶための材料として、少しでも読んで頂いた方々の力になれば幸いです。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

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